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食育だより6号_2024年度
2024.09.30 食育だより6号_2024年度

○糀(麹)の力で元気に!


今月の新メニューの1つ「塩麹の肉じゃが風」。子どもたちに大好評でした。お肉の代わりに油で揚げた車麩を、味つけに塩麹を使います。

『こうじ』を表す漢字には2種類あります。こうじは米・麦・大豆などの穀類でつくりますが、これらのこうじ全般を表す漢字として、主に『麹』という中国から伝わった漢字が使われています。もう1つの『糀』という字は明治時代にできた和製漢字で米糀のみを表します。

日本で生まれた米糀は蒸し米に麹菌をつけて発酵させたものです。麹菌はカビの一種で日本にしかない唯一無二の菌です。糀にはたくさんの酵素があり、腸内環境を整えてくれます。日本人は「米」を中心に、糀にはたくさんの酵素があり、腸内環境を整えてくれます。日本人は「米」を中心に、糀を使った味噌、甘酒、納豆、漬物、醤油で健康な身体を維持してきました。伝統的な和食を食べることでエネルギー源となる糖やアミノ酸、ミネラルなどを効率よく摂取できるのです。

塩糀は塩の代わりとして使え、しかも旨味を引き出す調味料です。材料を混ぜるだけで出来るので意外と手軽に作れます。米糀スーパーで手に入ります。12月のママクッキングでは塩糀を使ったメニューを考えています。どうぞお楽しみに!

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 【塩糀の作り方】
《材料》
・米糀 200g
・塩(糀の3割) 70g
・水 200~270g ※乾燥糀は水を吸いやすいので注意
 (湯冷ましorミネラルウォーター)

《作り方》
容器に糀をほぐして入れ、塩をよくなじませ、水を加えてよく混ぜる。
1週間から10日、常温におく。
この間1日1回よくかき混ぜる。
※常に水がひたひたの状態になるように。水が足らなければ足す。
出来上がったら冷蔵庫で保存(賞味期限6ヶ月)
※ミルクポットやヨーグルトメーカーなら10〜12時間保温するだけで出来上がり。

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【塩糀の使い方】

●料理に入れる塩糀の量=素材の重さ×10%
 (浅利妙峰が伝えるはじめての糀料理より)

例えば
・焼き魚:魚の切り身に切り身に塩糀をまぶして30分~1晩。出てきた水分を拭き取り焼くだけ。
・塩糀漬け:きゅうり、人参、トマトなど 塩糀をまぶして軽く揉むだけ。15~30分で食べられます。
・卵焼き:卵3個に塩糀小さじ2ほど加えて。お砂糖はお好みで。
・揚げ物:お肉やお魚、エビ、野菜、きのこなど。10%の塩糀をまぶして片栗粉と米粉を2:1の割合で合わせたものをまぶして揚げる。

○山下智道先生の野草教室〜夏休み特別教室〜


8月1日にご要望を頂き、保護者向けの山下智道先生による野草教室を開催しました。夏休みなのでたくさんの卒園児たちも参加してくれました。

休暇村志賀島でツボクサ、ヤブニッケ、ツユクサ、ヒメクグを採集。今回初めてのヒメクグを発見。「ピーチの香りがするよ。」の山下先生の一言で、みんなヒメクグの香りを嗅ぐのに夢中でした。ヒメクグは胃もたれ、解熱作用、リラックス効果があるそう。まだまだ休暇村には見つけられていない野草がたくさんありそうです。

この日は暑い夏にぴったりのかき氷のシロップ作り。あらかじめ山下先生が準備してくださったヤマモモ、桑の実、バタフライピー、ターメリックと野草を組み合わせて、3種のシロップと3種の白玉団子を作り、かき氷にして食べました。あまりの美味しさにおかわりの長蛇の列ができていました。

○お知らせ 岩村暢子さん講演会


『変わる家族、変わる食卓』で紹介された家族の10年後、20年後を追跡調査した結果をまとめた本『ぼっちな食卓』。これらの本の著者である岩村暢子さんが『ぼっちな食卓』について解説して下さる興味深い講演会です。

 日時:10月6日(日)13:00~16:30
 場所:福岡県歯科医師会館
 定員:300人
 入場料:2000円(当日現金払い)

申し込みは「みらいクリニック」へ。


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