食育だより6号 2025年度
2025.10.03

二学期が始まり、暦の上では秋ですが、まだまだ暑さが続きますね。そこで今月は宮崎の郷土料理である“冷や汁”を献立に入れました。
もともとは農村部で夏のごはんとして食べられていて、暑くて食欲が落ちたときでも食がすすむことから、今では県内の多くの地域で食べられています。
”冷や汁”は基本的には炒り子を使いますが、家庭ごとの味があり、焼いたアジなどをほぐして入れたり、なすやしょうが、また味にコクが出ると落花生を加えたりする家庭もあります。給食室では志賀島・弘のアジの干物を使いました。
冷や汁のつくり方
〈材料4人分〉
・麦ご飯(米2号に押し麦大さじ3)
・いりこ 50g
(アジの干物 1枚)
・白ごま 20g
・麦みそ 180g
・湯(だし汁)3カップ
・豆腐 1/2丁
・きゅうり 1本
・青じそ 5枚
・みょうが 1個
〈つくりかた〉
1.いりこの頭と腹ワタをとり、フライパンでパリッとなるまで炒る(アジは香ばしく焼く)
2.すり鉢でいりこ、いりごま、味噌の順に各々よくすり あわせる (アジは身と骨、皮を分け、身をすりあわせる)
3.すり鉢に2をを塗りつけ、コンロの上で逆さにおいてあぶ り、軽く焦げ目をつける
4.沸騰させた湯を3に少しずつ加え溶かす
5.豆腐をてでくずしながら加えて混ぜ、輪切りにしたきゅりを加える千切りにした青じそとみょうがを加え、麦ご飯にかけて頂く。
全国の郷土料理を給食に取り入れて、ふるさとに伝わる味を子どもたちと楽しみたいと思います!来月も大分の郷土料理”いも田楽”と”だんご汁”を献立しています。
9/18山下智道先生の月組さん野草教室
今回は残念ながら雨降りでしたので、山下先生が志賀島で採取してくださった植物のスケッチとキーマカレーを保育園のさくら組さんと一緒にいただきました。
今回キーマカレーに入れた野草はカラムシ!空き地や畑、幼稚園の駐車場にも!身近な場所に沢山生息しています。クセのない味なので、お団子に混ぜたり、和え物にしたり♪
繊維としても苧麻(ちょま)と呼ばれ、高級な麻織物として古くから重宝されてきました。
(デッサン)
植物を選ぶところから個性が!?
じっくり観察したり、考え込んだり、迷いなく描き出したり…山下先生に選んだ植物の名前を聞いてお手本を見せてもらって、それぞれに集中して植物と向き合う時間…
(キーマカレー)
「ほうれん草みたいで美味しい!もっと食べたい!」と歓声が上がりました。
幼い頃から身近な植物と仲良くなって、やさしくゆたかな心を育んでいけたらうれしいですね。