食育だより【2022年6号】ふたばっ子もりもり通信
2022.09.30
みなさん、ミネラルは摂れてますか?
毎日心身共に元気に安定させるために欠かせない栄養素がミネラルです。体内の約5%と含量は微量で、体内で作ることができないので、食品から補う必要があります。
ミネラルの大切な働きの中で、体の生理機能、調節機能をつかさどり、ホルモンや神経伝達物質なども作る酵素の働きを助ける役目があります。つまり、ミネラルが十分に足りていると酵素が円滑に働き、体の各器官の働きも円滑になります。そして、「やる気」「うれしい」「イライラ」「キレる」「学習意欲」「記憶力」などに関係の深い 神経伝達物質 やホルモンを作るときにもミネラルは欠かせません。ミネラルは体だけでなく、脳の働きや精神、神経にも大きな影響を及ぼします。
・カルシウム:神経過敏 腸内神経の異常
十分に成長しない 骨・歯が弱くなる 骨粗しょう症 筋肉のけいれん 肩こり 腰痛
・マグネシウム:神経過敏 うつ病 神経・精神障害
心臓血管障害 動悸 不整脈 循環器障害
・鉄:疲れやすく、忘れっぽくなる 頭痛 動悸
貧血 食欲不振 爪変形 乳児の発達遅れ
・亜鉛:味覚障害 皮膚障害 免疫力の低下 成長発達障害 食欲不振 貧血 皮膚炎 性機能低下
・銅:毛髪異常 貧血 骨折・変形 成長障害
⚪︎必須微量ミネラル不足で起こる症状
・マンガン:骨の発育低下 生殖能力低下 運動失調 成長障害 骨格異常
・ヨウ素:甲状腺肥大 甲状腺腫 太りすぎる 疲れやすくなる 発育がとまる
・バナジウム:糖尿病成長遅延 食道ガン
・クロム:糖尿病 脂質異常症
・セレン:筋萎縮症 肝臓壊死 心臓疾患
・コバルト:悪性貧血
・リチウム:躁うつ病
みなさんどうでしょう。
ミネラルを摂れているでしょうか?
①水煮食品の増加
②カット野菜→ミネラルは3割減、ビタミンCは7割減
③リン酸塩(メタリン酸Naなど)→腸でミネラルを吸着して便として一緒に排泄してしまう。
④化学調味料の顆粒だし
⑤精製した油・食品
①主食の見直し
白米に雑穀や分つき米、玄米を混ぜて炊く。
②だしのフル活用
ミネラル豊富な煮干し、あご、昆布などの天然のだしを粉末にして毎食の料理に「かける・混ぜる」
③非精製の油で細胞膜をととのえる
エクストラバージンオイルやごま油などを使う。
①ミネラル豊富な食材を使う
小魚や貝類…煮干、めざし、ししゃも、牡蠣など
海藻類…昆布・のり・ワカメ・ひじき
種子類…そば・ゴマ・玄米・大豆・ナッツ類・栗など
②「リン酸」を避ける
ソーセージやハム、冷凍食品、ふわふわのロールケーキや練り製品に使われていることが多いので注意。
③一物全体食、調味料のとりかえ
安心できる野菜を皮ごと使う。
ミネラルを逃さない調理法(煮汁ごと、皮ごと、無水調理など)
現代食は「はやい」「安い」「便利」が求められています。子育て中は特に忙しいと思います。
例えば、だしを粉末スープや冷凍食品に混ぜるだけでも、偏食が改善、味覚の変化、低体温の改善、腰痛肩こりの改善などがみられたという報告も上がっています。
免疫力アップにもつながりますので、ご家庭でもできそうなものがあればチャレンジしてみて下さい。
〈ミネラルふりかけ〉
煮干し、あご、昆布などの粉末だし(天然のものを選びましょう)、ごま、あおさ粉(青のり) 各大さじ5
醤油 大さじ2
酢 大さじ1
塩 小さじ1/2
→フライパンに全て入れ軽く炒る
〈簡単みそ汁〉
みそ:オイル:だしを1:1:1を混ぜたものをお湯でとく